金羊毛騎士団
金羊毛騎士団(きんようもうきしだん、 Order of the Golden Fleece)は、ブルゴーニュ公フィリップ善良公によって作られた世俗騎士団。ゴールデン・フリース騎士団とも。
1430年に、フィリップ善良公がポルトガル王女と結婚する際に、イングランドのガーター騎士団に習って作られた。聖アンデレを守護聖人とし、異端を排除しカトリックを守護することを目的の1つにしており、宗教改革時にはメンバーをカトリックのみに限定していた。しかし、名前は異教であるギリシア神話にある、アルゴ船伝説の金羊毛からきている。
モットーは「我らの働きに報償に値しないものはない」。
1477年にシャルル突進公が戦死し、ブルゴーニュ公領がハプスブルグ家に吸収される(ブルゴーニュ自体はフランスが併合)と騎士団もこれに属するが、後にスペインがブルボン朝に代わったとき、騎士団はスペインとオーストリアに分かれた。
スペインでは現在でも王家の与える勲章として存在しているが、オーストリアでは、第一次大戦後にハプスブルグ王家が退位し、一時、ベルギー王家が受け継ぐという話もあったが、スペインの反対でつぶれたため、現在でも亡命のハプスブルグ家当主が騎士団の主催者とされている。